ComfyUIでGPUが認識されない原因の大半はPyTorchのCUDAバージョン不整合です。ポータブル版の埋め込みPython内でCUDA対応PyTorchを再インストールすれば、ほぼ確実に解決します。
ComfyUIで画像生成が異常に遅い、「Torch not compiled with CUDA enabled」エラーで起動しない。この記事ではNVIDIA・AMD・Mac環境別に原因と解決コマンドを解説します。
ComfyUIがGPUを認識しないとき、まず何を確認すべき?
起動時のコンソールに「Using device: cpu」と表示されていれば、GPUではなくCPUで処理しています。正常なら「Using device: cuda」と出力されます。エラーで起動が止まる場合は、PyTorchとCUDAのバージョン不整合です。
Crystoolsのオーバーレイで生成中のGPU使用率を確認できます。0%のまま生成が進んでいたらCPU動作です。デバイスマネージャーにGPUが表示されない場合はハードウェアの問題で、PCを15分放電して再起動すると復旧するケースがあります。
【NVIDIA】ポータブル版「Torch not compiled with CUDA enabled」の完全修復手順は?
最も多い報告がこのエラーです。原因は、アップデートバッチやカスタムノードのインストール時にCPU版PyTorchが誤って上書きされることにあります。
ポータブル版(ComfyUI_windows_portable)は独自の埋め込みPython環境を使っているため、必ずpython_embededフォルダ内でコマンドを実行する必要があります。
コマンドプロンプトでpython_embededフォルダに移動し、以下を実行します。
.\python.exe -m pip uninstall torch torchvision torchaudio -y
自分のGPUに合ったCUDAバージョンを指定してインストールします。
.\python.exe -m pip install torch torchvision torchaudio --extra-index-url https://download.pytorch.org/whl/cu128
Numpyエラーが出る場合
PyTorch再インストール後にNumpyが2.x系に上がり、カスタムノードが動かなくなることがあります。その場合は .\python.exe -m pip install --force-reinstall numpy==1.26.4 でダウングレードしてください。
RTX 5090・5080(Blackwell世代)特有のエラーにはどう対処する?
RTX 50シリーズ(sm_120)は安定版PyTorchに対応カーネルが含まれていないため、「sm_120 is not compatible」エラーが出ます。
| GPU世代 | 発生エラー | 必要なPyTorch |
|---|---|---|
| RTX 40系以前(Ampere/Ada) | Torch not compiled with CUDA | Stable + cu128 |
| RTX 50系(Blackwell) | sm_120 is not compatible | Nightly + cu130 |
| GTX 10系(Pascal) | GPU too old | Stable + cu126 |
Blackwell環境ではxformersのインストールは厳禁です。依存関係の解決でNightly版PyTorchが安定版にダウングレードされ、環境が即座に崩壊します。代替としてtriton-windowsを使い、アテンションにはtorch.compile + SDPAを利用してください。
Blackwell環境の鉄則
①安定版ではなくNightly(cu130)を使う ②xformersは絶対にインストールしない ③triton-windowsで代替する。この3つを守れば安定動作します。
GTX 10系(Pascal世代)で「GPU too old」エラーが出る場合の対処法は?
GTX 1080・1070・1060などのPascal世代は、最新のPyTorch(cu128以降)でサポートが打ち切られています。
対処法はupdate_comfyui_and_python_dependencies.batをテキストエディタで開き、CUDAバージョンをcu129からcu126に書き換え、upgradeをforce-reinstallに変更して実行するだけです。これでPascal世代でもGPU動作を継続できます。
AMD Radeon・Mac環境でGPUを使うには?
ComfyUI v0.7.0以降、AMD RadeonはWindows上でROCm 7.1.1が公式サポートされました。ZLUDAは不要です。「AMD ROCm 7.1.1 Preview Driver」をインストールし、起動引数に--use-pytorch-cross-attentionを付けてください。
Mac(Apple Silicon)はMPSバックエンドを使います。メモリ不足時は--force-fp16 --cpuで回避できます。
まとめ:再発防止の3つのルール
①アップデートバッチを安易に実行しない ②カスタムノード追加後は「Using device: cuda」を毎回確認 ③RTX 50系はcu130を手動管理する

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