SDXLのアニメ系モデルは、プロンプトの書き方をモデルカードに合わせるのが近道です。Pony Diffusion V6 XLは先頭にスコアタグの全文(score_9〜score_4_up)を置き、clip skip 2で読み込みます。Animagine XL 4.0はタグで書き、品質タグを最後に置きます。
「SD1.5と同じプロンプトを入力しているのに、SDXLでは思った絵にならない」――SDXLの派生モデルは、何で学習したかによって効く書き方が違います。この記事では、SDXLの基本と、Pony Diffusion V6 XL・Animagine XL 4.0の公式の説明(2026年10月11日に原文を読み、この記事の設定値と照合)をもとに、美少女キャラのプロンプトの組み立て方とコピペ用のテンプレートをまとめます。
ComfyUI・Stable Diffusionの基礎から押さえたい方は、ComfyUIの使い方完全入門もあわせてご覧ください。
SDXLとSD1.5のプロンプトはどう違う?
SDXLは2つのテキストエンコーダーを使いますが、どんな書き方がよく効くかは派生モデルの学習で決まります。
SDXLの基本モデルは、OpenCLIP-ViT/GとCLIP-ViT/Lの2つのテキストエンコーダーを使います(Stability AIのモデルカード)。一方で、アニメ系の派生モデルの書き方は、それぞれの公式の説明で次のように違います。
| モデル | 書き方(公式) | 品質のタグ | 設定の目安(公式) |
|---|---|---|---|
| Pony Diffusion V6 XL | 自然文とタグの両方を理解する。自然文で書き、後ろにタグを足して強められる | 先頭に score_9, score_8_up, score_7_up, score_6_up, score_5_up, score_4_up | clip skip 2・Euler a・25 steps・1024px。ネガティブは多くの場合不要 |
| Animagine XL 4.0 | タグで学習。自然文は効かないことがある | 末尾に masterpiece, high score, great score, absurdres | CFG 4〜7(5を推奨)・Euler a・25〜28 steps(28を推奨) |
出典=Pony Diffusion V6 XLの公式の説明・Animagine XL 4.0のモデルカード。どのモデルを選ぶかは、Illustrious・NoobAI・Animagineの使い分け(ライセンスの違いも)にまとめています。
美少女プロンプトは何から書く?
書き漏れを防ぐために、5つの要素に分けて考えると組み立てやすくなります。並べる順番はモデルの指定に合わせます。
- 品質・スタイル:Ponyならスコアタグと絵柄(source_anime など)、Animagineなら最後に置く品質タグ
- 主題(キャラクター):人数・容姿・髪色・表情
- 服装・ポーズ:何を着ているか・動作
- 背景・環境:場所・状況
- ライティング・演出:照明・アングル
5つの分け方は当サイトの整理で、公式の規則ではありません。順番は、たとえばAnimagine XL 4.0なら「1girl/1boy・キャラクター名・作品名・レーティング・その他(順不同)・最後に品質タグ」とモデルカードが指定しています。
Pony Diffusion V6 XLのスコアタグとclip skipは?
スコアタグは6つ並べた全文を先頭に置き、clip skip 2で読み込みます。
Pony Diffusion V6 XLの公式の説明は、次の書き方を既定のテンプレートとしています。
score_9, score_8_up, score_7_up, score_6_up, score_5_up, score_4_up, just describe what you want, tag1, tag2
公式によると、スコアの文字列が長いのは学習時の問題で、score_9だけでも使えるものの、効きは全文よりずっと弱くなります。また、clip skip 2(ソフトによっては-2)で読み込まないと、低品質な絵になると明記されています。「hd」「masterpiece」のような品質タグは多くの場合要らず、ネガティブプロンプトも多くの場合は無しで使えるように作られています。
絵柄の系統はsource_anime(ほかにsource_pony・source_furry・source_cartoon)、レーティングはrating_safe・rating_questionable・rating_explicitのタグで選べます。rating_safeは全年齢向けの方向に寄せるタグで、出力を保証するものではないので、生成した画像は自分で確かめてください。同じキャラクターを安定して出したいときは、LoRAの作り方完全ガイドも参考にしてください。
コピペで使えるテンプレートは?
モデルごとに2つ用意しました。そのまま試してから、髪色や服装の語を入れ替えて調整します。
【Pony Diffusion V6 XL用】(clip skip 2で読み込む)
score_9, score_8_up, score_7_up, score_6_up, score_5_up, score_4_up, source_anime, rating_safe,
a girl with silver hair in a ponytail and blue eyes, gentle smile, wearing futuristic mechanical armor,
standing in a neon-lit cyberpunk city street at midnight, rain, reflection on wet ground,
1girl, solo, cinematic lighting, rim lighting, from below
【Animagine XL 4.0用】(品質タグは最後)
1girl, solo, safe, silver hair, ponytail, blue eyes, smile, mechanical armor, cyberpunk, city, neon lights, night, rain, reflection, from below, masterpiece, high score, great score, absurdres
【Animagine XL 4.0の推奨のネガティブプロンプト】(モデルカードより)
lowres, bad anatomy, bad hands, text, error, missing finger, extra digits, fewer digits, cropped, worst quality, low quality, low score, bad score, average score, signature, watermark, username, blurry
Ponyでは、まずネガティブプロンプト無しで試し、気になる点が出たときに足します。
解像度・サンプラー・CFGはどうする?
SDXLは1024×1024前後の解像度で使い、サンプラーとCFGはモデルカードの値から始めます。
Pony Diffusion V6 XLは1024pxを推奨しつつ、SDXLの解像度ならおおむね使えるとしています。Animagine XL 4.0のモデルカードは、正方形・横長・縦長の解像度を挙げています(抜粋)。
| 用途 | 解像度 | 比率 |
|---|---|---|
| 正方形(SNSアイコン等) | 1024 × 1024 | 1:1 |
| 縦長(ポートレート・スマホ壁紙) | 832 × 1216 | 2:3 |
| 横長(風景込み・PC壁紙) | 1216 × 832 | 3:2 |
サンプラーとCFGは、上の表のモデルごとの値(どちらもEuler a)から始めます。ほかのモデルを使うときも、まずそのモデルの説明に書かれた値を使い、変えるときは1つずつ出力を比べてください。VRAMが足りないときの設定はStable DiffusionのVRAM最適化ガイド、UIの選び方はComfyUIとAUTOMATIC1111の比較にまとめています。
まとめ:モデルカードの指定どおりに書いてから調整する
SDXLのアニメ系モデルは、学習のさせ方がモデルごとに違います。Pony Diffusion V6 XLはスコアタグの全文とclip skip 2、Animagine XL 4.0はタグの順番と末尾の品質タグ、というように、まずモデルカードの指定どおりに書くのが近道です。テンプレートをそのまま試し、髪色や服装を入れ替えて自分の絵に近づけてください。
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