【2026年版】Substance Painterのゆがみ補正ペイントでベイクの歪みを直す|有効化の3条件と使い方

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substance painter skew correction painting guide 2026
🎨 3DCG専門スクール在学中(2026年9月卒業予定)
🖌️ Substance 3D Painter 12.1.3 実機検証
📝 Tech Otaku Lab運営

ベイクしたノーマルマップが歪むなら、Substance 3D Painter 12.1 のゆがみ補正ペイント(Skew correction)が最短の解決策。カスタムケージを作らず、ローポリへ直接塗って投影方向を直せる。ただし3つの条件を満たさないとボタンが押せない(公式ドキュメントと実機の UI 文字列で確認)。

ベイクするとネジ穴やエッジのディテールが斜めに流れる。条件と名称は実機 12.1.3 同梱の文字列を直接読み出して確認し、操作の挙動は公式ドキュメントとリリースノートに拠った。

目次

ゆがみ補正ペイントは何を直す機能?

ベイク時のレイの向き(ケージ法線)をローポリに直接塗って変える機能。塗った場所は下地ジオメトリの法線を使い、塗っていない場所は自動生成のケージを使う。

ゆがみ(skew)はケージ法線とサーフェス法線が揃わない場所で起きる。円柱側面のネジ穴、ハードエッジの脇、細長い板のふちが典型だ。従来は Maya や Blender でカスタムケージを作るしかなく、修正のたび往復が発生した。

塗った色の意味

ビューポートのゆがみベクター(Skew vectors)は赤=未ペイント、緑=補正済み。

「ゆがみ補正が押せない」のはなぜ?有効化の3条件

Painter は「ゆがみ補正ペイントは無効になっています」と出して機能を止める。必要なのは次の3つだ。

1 ハイポリメッシュを読み込み

ハイポリ→ローポリのベイクでのみ使う。「ローポリメッシュをハイポリメッシュとして使用」が有効だと不可。

2 ケージを「距離ベース」に設定

Common settings の Cage を Distance-based(距離ベース)へ。「自動」のままだと対象外。

3 平均法線を有効にする

Average normals にチェック。この平均法線を基準に方向を書き換えるため、オフでは成立しない。

この3条件は公式ドキュメントの記載と実機 12.1.3 同梱の UI 文字列を1対1で突き合わせて確認した(順に「ハイポリメッシュを読み込み」「ケージを『距離ベース』に設定」「平均法線を有効にする」)。⚠ 突き合わせたのは文字列であって画面の挙動ではない。グレーアウトしたら表示中のメッセージを読むのが早い。

ケージ3種のうち「距離ベース」だけが対応するのはなぜ?

ケージの距離パラメーターを画素単位で上書きする仕組みだから。手動調整を前提にした「距離ベース」以外は、上書きする対象が存在しない。

ケージ種別 公式の定義 ゆがみ補正ペイント
距離ベース
Distance-based
ローポリに基づき、距離とパラメーターを手動で調整 ✅ 使える
自動
Automatic
ローポリとハイポリを比較して距離を自動計算 ❌ 使えない
カスタムファイル
Custom file
外部3Dモデルをケージとして読み込み ❌ 使えない

ゆがみマップの実体は、Painter 内部の説明では「ピクセル単位のオフセットを最前面の最大距離に適用してケージを調整するグレースケールテクスチャ」。距離パラメーターへの差分であって独立したケージではなく、自動計算やカスタムケージには足す先が無い。

Substance 3D のプラン内容を公式で確認する※ ゆがみ補正ペイントは 12.1 以降の機能。旧バージョンのままでは項目自体が表示されません

実際の手順は?ペイントから自動リベイクまで

条件を満たすと Common settings に「ペイントゆがみ補正(Paint skew correction)」が出て、押すと自動リベイクがオンになる。以下は公式ドキュメントの記載で、当研究所は画面での操作確認をしていない。

1 ベイクモードで3条件を揃える

ハイポリを指定し、Cage を距離ベース、Average normals をオンに。

2 「Paint skew correction」を押す

ゆがみペイントモードに入り、自動リベイクがノーマルチャンネルに自動で有効化される。

3 歪んでいる箇所を塗る

ブラシ・消しゴムツール・ポリゴン塗りつぶしが使え、ペイントモードのショートカットが効く。自動リベイクは変化した領域に限定して走るので、塗る→確認→塗り足すを短く回せる。

自動リベイクは塗るたびに走るためGPUが動き続ける。高解像度で反応が鈍いなら解像度を落として当たりを取り、最後に戻す。目安はGPU・スペック指針を参照。

エッジ保護(Edge protection)は何を守る機能?

エッジ付近だけ、塗ったゆがみ補正をあえて無視する機能。法線のなめらかな勾配を保ち、ハードエッジに投影されたやわらかさを壊さないために使う。

パラメーター 日本語UI 役割
Edge distance エッジの距離 エッジからどこまで保護を効かせるか
Edge contrast エッジのコントラスト 保護の勾配。低いほどなめらかにつながる

先にチェックを入れないと数値が動かせない。 またここでいうエッジはUV境界ではなくジオメトリのハードエッジ(Hard edges メッシュマップ)で、UVを切った場所と一致しない。

基本法線は「メッシュ法線」と「フェース法線」どちらを選ぶ?

曲面が主体ならメッシュ法線、足りないときにフェース法線。12.1.1 で追加された項目だ。

Painter 内の説明も「メッシュ法線は曲面のサーフェスに適しており、十分でない場合はフェース法線を使用します」となっている。迷ったらメッシュ法線でよい。

英語UIと日本語UIで名前がまるで違う|対応表

日本語UIは「スキュー」を使わずすべて「ゆがみ」と訳されている。英語の解説を見ながら日本語UIを操作すると項目が見つからない。

英語UI 日本語UI
Skew correction ゆがみ補正
Paint skew correction ペイントゆがみ補正
Skew vectors ゆがみベクター
Skew texture ゆがみテクスチャ
Auto-rebake 自動リベイク
Edge protection エッジ保護
Distance-based 距離ベース
Average normals 平均法線

出どころ:実機(12.1.3)同梱の翻訳リソースを直接読み出して作成。当研究所は英語UI運用のため、日本語UIに切り替えた画面での目視確認はしていない。

バージョンに注意|12.1.2 は undo でゆがみ補正が壊れる

12.1.2 以前なら先にアップデートする。「ペイントして元に戻すとゆがみ補正が壊れる」不具合が 12.1.3(2026年8月26日)で修正されている。

バージョン リリース ゆがみ補正まわりの主な変更
12.1.0 2026/06/23 ゆがみペイントツール・エッジ保護・自動リベイクを新規追加
12.1.1 2026/07/09 基本法線モード(メッシュ/フェース)を選択可能に
12.1.2 2026/08/03 ベイク関連のクラッシュ修正(undoの不具合は未修正)
12.1.3 2026/08/26 「ペイントして元に戻すとゆがみ補正が壊れる」を修正

ゆがみ補正は「塗る→戻す→塗り直す」を繰り返すため、12.1.2 のままだと踏みやすい不具合だ。バージョンはヘルプメニューで確認できる。

実機で確認した範囲:検証機のバージョン(12.1.3・ビルド 12.1.3.5709)と、同梱リソースから読み出した日本語UI文字列・有効化条件のメッセージ・ケージ種別の定義文。Painter を起動しての操作確認は行っていないので、ボタンの表示可否・自動リベイクの発火・ベイク結果は検証していない。

まとめ:詰まるのはほぼ「有効化条件」

カスタムケージ作成の往復を Painter 内で完結させる機能。つまずくのは機能そのものより入口だ。

  • 3条件=ハイポリを読み込む/ケージを「距離ベース」/平均法線をオン
  • 自動計算ケージとカスタムケージでは使えない
  • 12.1.2 以前はアップデート必須(undoで補正が壊れる)

ベイクが崩れる原因はゆがみだけではない。ハードエッジとUVの切り方、法線の反転、パディング不足を先に潰すと、直すべき箇所が絞り込める(ベイクエラーの原因別対処UVアイランドの重なりを直す)。

Substance 3D の最新プランを公式で確認する※ ゆがみ補正・自動リベイク・OpenPBR は 12.1 以降で使える機能です
ゆがみ補正ペイントのボタンがグレーアウトして押せません
3条件のどれかが欠けています。①ハイポリメッシュを読み込んでいるか(「ローポリメッシュをハイポリメッシュとして使用」が有効だと不可)②ケージが「距離ベース」か ③「平均法線」がオンか。不足条件は名指しで表示されるので、そのメッセージを読むのが最短です。
ケージを「自動」にしたままゆがみ補正を使えませんか
使えません。ゆがみ補正はケージの距離パラメーターにオフセットを足す仕組みで、手動調整前提の「距離ベース」でのみ成立します。自動計算やカスタムファイルには適用する対象がありません。
日本語UIで「スキュー補正」という項目が見つかりません
日本語UIでは「ゆがみ」と訳されています。Skew correction=「ゆがみ補正」、Paint skew correction=「ペイントゆがみ補正」、Skew vectors=「ゆがみベクター」です。上の対応表を参照してください。
12.1.2 のまま使い続けても問題ありませんか
おすすめしません。12.1.3(2026年8月26日)で「ペイントして元に戻すとゆがみ補正が壊れる」不具合が修正されています。塗って戻して塗り直す使い方になるため踏みやすい不具合です。Creative Cloud から更新してください。
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この記事を書いた人

ITインフラエンジニア歴12年。クラウド(AWSがメイン、一部Azure)の実務は3年目。並行して社会人向けの3DCGスクールに在学中。Windows 11 + RTX 4070 Ti SUPER の自宅環境で実際に手を動かしながら、インフラ・クラウド・AI・3DCGの技術記事を書いています。

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