ZBrushからSubstance Painterへの持ち込みは、2026年に大きく変わりました。ZBrush 2026.2.0で追加された「Substance Bridge」を使えば、FBX書き出しも手動インポートも不要で1クリック転送できます。UVが無いモデルでも自動展開してくれるため、従来の手順を丸ごと省略できるケースが増えました。
デシメーションしてUVを開いてFBXで出して……という手順を毎回踏んでいるなら、それはもう必須ではありません。この記事では新しいSubstance Bridgeの使い方と、それでも従来手順が必要になる場面の見分け方を整理します。
Substance Bridgeとは何か?
Maxonが2026年4月にZBrush 2026.2.0で追加した、ZBrushとSubstance 3D Painterを直接つなぐ機能です。これまで必要だったFBXでの書き出しと、Painter側での手動インポートが不要になります。
| 設定項目 | できること |
|---|---|
| サブツールの選択 | All/Visible/Active から送る対象を指定 |
| ポリペイント | 頂点カラー情報を送るかどうか |
| Smooth Normals | 法線をスムージングして転送 |
| Auto-Bake | 転送後に自動でベイクまで実行 |
| Force Auto-Unwrap | UVを持たないモデルを自動でUV展開 |
特に効くのが下2つです。Auto-Bakeがあればベイク忘れがなくなり、Force Auto-Unwrapがあればスカルプトしただけのモデルをそのまま送れます。
ベイクが自動で通る意味は大きい
Substance Painterのスマートマスクやスマートマテリアルは、ベイクしたメッシュ情報がないと正しく動きません。Auto-Bakeでここが自動化されると、スマートマスクが効かないという定番のつまずきを予防できます。
それでも従来の手順が必要な場面は?
Bridgeは万能ではありません。次のケースでは、これまで通りの手順を踏むほうが結果が良くなります。
| ケース | 理由 |
|---|---|
| ゲーム用にポリゴン数を厳密に管理したい | 自動UV展開はUV効率を最適化しない |
| UVレイアウトを自分で設計したい | テクセル密度やUDIMの配置を制御できない |
| ハイポリ→ローポリのベイクをしたい | 2つのメッシュを対応付ける工程が必要 |
| 他ツールを経由する | MayaやBlenderを挟む場合は結局FBXを通る |
自動UV展開は「とりあえず動く」もの
Force Auto-Unwrapは便利ですが、生成されるUVは効率が最適とは限りません。ポートフォリオ用や納品物では、UVは自分で開いたほうが安全です。個人制作の試作や、テクスチャの当たりを早く見たい段階での時短ツールと考えてください。UVの重なりが起きるとベイクも破綻します(UV island overlapの解決方法)。
従来手順(FBX経由)のポイント
Bridgeを使わない場合、押さえるところは変わりません。
数百万ポリのままではPainterが扱えません。デシメーションやリトポロジーで実用的な密度まで落とします。ZRemesherとDynameshの使い分けはこちらにまとめました。
ここを自分でやるかどうかが、Bridgeを使うかの分岐点になります。重なりが無いことを必ず確認します。
Painter側でテクスチャセットの単位になります。ここが「SubTool_1」のままだと、後で判別できず作業効率が落ちます。
ハイポリ側も別途書き出しておくと、Painter側でディテールをベイクできます。
どちらを使うべきか
- 試作・個人制作・早く色を乗せたい→ Substance Bridge。工程が丸ごと省けます。
- ポートフォリオ・納品物・ゲーム用アセット→ 従来手順。UVを自分で管理すべきです。
- 学習中→ 一度は従来手順を通しておくことをおすすめします。自動化された部分で何が起きているかを理解していないと、トラブル時に手が出せません。
ZBrushもPainterも動作が重いソフトなので、両方を同時に立ち上げるBridgeの運用ではメモリとVRAMに余裕があると快適です。ZBrushが重い場合の対処はZBrushが重い原因とおすすめスペックにまとめています。
まとめ
2026年のZBrush→PainterはSubstance Bridgeで1クリックが基本になりました。Auto-BakeとForce Auto-Unwrapのおかげで、UVを開いていないスカルプトでもそのまま色を乗せ始められます。
ただし自動UVは効率が最適化されないため、人に見せるものは従来手順でUVを自分で管理する。この使い分けができていれば、時短と品質の両方を取れます。

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