VPNに接続していても、DNS・WebRTC・IPv6のリークで本当のIPアドレスやアクセス先が漏れることがあります。まずはdnsleaktest.comなどで5分間テストし、漏れていたらVPNの「DNS保護」と「Kill Switch」を有効化。根本的に防ぐなら、自前のDNSサーバーを持つVPN(NordVPNなど)を選ぶのが確実です。
「VPNをONにしているのに、なぜか地域制限が解除されない」「本当に匿名になっているのか不安」——その正体はリークかもしれません。本記事ではインフラエンジニアの視点で、自分でできるリークテストの手順、OS別の確認コマンド、リーク別の直し方までを最短ルートで解説します。
VPNを使っていてもリークで情報が漏れる?
はい、漏れます。VPNはトンネルの中を暗号化しますが、DNSクエリやブラウザのWebRTC、IPv6通信がトンネルの外を通ると、そこから本当のIPや閲覧先が漏洩します。代表的な3種類を押さえましょう。
| リークの種類 | 何が漏れる | 主な原因 |
|---|---|---|
| DNSリーク | アクセスした「ドメイン名」 | VPNがISPのDNSを使い続ける |
| WebRTCリーク | 本当のIPアドレス | ブラウザのSTUN通信がIPを露出 |
| IPv6リーク | 本当のIPアドレス | VPNがIPv6に非対応 |
DNSリークは「どのサイトを見たか」がISPに筒抜けになり、WebRTC・IPv6リークは「あなたが誰か」を示す本当のIPが漏れます。匿名性も地域制限の回避も台無しになるため、必ずテストすべきポイントです。
まず自分でテストしよう(5分でできる確認手順)
リークテストは無料のWebツールで5分あれば完了します。コツは「VPN接続前後で結果を比較する」こと。接続後も自宅のIPやISPのDNSが見えていたら、それがリークです。
VPNを切断した状態で ipleak.net を開き、表示されるIPアドレスとDNSサーバーをメモします。これが「自宅の素の状態」です。
VPNに接続し、dnsleaktest.com の「Extended test」を実行。表示されるDNSサーバーがVPN事業者のものだけならOK。ISP名が出たらDNSリークです。
browserleaks.com/webrtc で、Public IPにVPNのIPだけが表示されるか確認。自宅のIPが出たらWebRTCリークです。
test-ipv6.com で確認。IPv6アドレスが自宅のものなら、VPNがIPv6を通していないIPv6リークの状態です。
コマンドラインで詳細確認するには?
Webツールで疑わしければ、OS標準コマンドで実際に使われているDNSサーバーを確認します。VPNのDNS(多くは内部アドレス)だけが見えていれば正常です。
# Windows(PowerShell / CMD)
ipconfig /all
nslookup example.com
# macOS(Terminal)
scutil --dns | grep nameserver
dig example.com
# Linux(Bash)
resolvectl status
cat /etc/resolv.conf
リーク別の直し方
原因はVPN設定・OS設定・ブラウザ設定のいずれかに切り分けられます。多くはVPNクライアントの「DNSリーク保護」をオンにするだけで解決します。
| リーク | 対処法 |
|---|---|
| DNSリーク | VPNの「DNS保護」を有効化。なければ自前DNSを持つVPNに乗り換え |
| WebRTCリーク | ブラウザでWebRTCを無効化(拡張機能または設定) |
| IPv6リーク | OSでIPv6を無効化、またはIPv6対応VPNを使う |
| ブラウザDoH競合 | ブラウザのDNS設定を「システムのリゾルバを使用」に統一 |
意外な落とし穴がブラウザのDoH(DNS over HTTPS)です。ChromeやFirefoxが独自にDNSを引いてしまい、VPNのDNSを迂回するケースがあります。リークが直らないときはブラウザのDNS設定も疑いましょう。なお、暗号化プロトコルの違いが気になる方はWireGuardとOpenVPNの比較も参考になります。
とはいえ最も確実なのは、自前のDNSサーバーを運用し、DNS保護とKill Switchを標準装備したVPNを使うことです。NordVPNは接続中に自社の暗号化DNSを既定で使うためDNSリークが起きにくく、接続が切れた瞬間に通信を遮断するKill Switchも全プラットフォームで標準搭載しています。
根本から防ぐVPNの選び方
VPN選びでリーク耐性を見るなら、チェックすべきは3点。「自前DNSサーバーの運用」「Kill Switch標準搭載」「IPv6リーク保護」です。この条件を満たすかで安全性が大きく変わります。
NordVPN
自前の暗号化DNS・常時Kill Switch・NordLynxの高速通信を標準装備。リーク耐性と速度のバランスが良く、海外の地域制限回避にも強い定番です。
MillenVPN
国産で日本語サポートが手厚く、料金も手頃。国内利用が中心で、まず安心して使える国産VPNが欲しい人向けです。
両者の速度・料金・中国対応などの細かな違いはNordVPN vs MillenVPN徹底比較で整理しています。接続トラブルが起きたときはVPNがつながらない原因と解決策も合わせてどうぞ。

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