【2026年版】ComfyUIのアップスケール完全ガイド|モデル/ラテントの使い分けとdenoise適正値

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アップスケールにはモデルアップスケールとラテントアップスケールの2系統があり、混同すると設定が噛み合いません。元の絵を保ったまま高精細にしたいならモデルアップスケール、描き込みを足したいならラテント。そして両者でdenoiseの適正値がまったく違います

アップスケールしたらぼやけた、逆に絵が変わってしまった、VRAMが足りずに落ちた——原因はほぼ、2つの方式の違いを押さえていないことにあります。この記事では方式の使い分けと、モデル別のdenoise適正値、VRAMを節約する段階アップスケールを整理します。

目次

2つのアップスケール方式は何が違う?

モデルアップスケール ラテントアップスケール
やること 完成画像を専用AIで拡大 潜在空間で拡大して描き直す
元絵の保持 高い 低い(変化する)
ディテール追加 少ない 多い
向く用途 納品用に解像度だけ上げる 粗い絵を作り込む
2回目KSamplerのdenoise 低め 0.55以上

「アップスケールしたら別の絵になった」という失敗は、ラテント方式で高いdenoiseがかかっているのが原因です。逆に「ただ引き伸ばしただけでぼやけている」なら、モデルアップスケールのみでKSamplerを通していない状態です。

どのアップスケールモデルを選ぶ?

用途 推奨モデル
汎用・実写寄り 4x-UltraSharpV2
アニメ・イラスト 4x-AnimeSharp または RealESRGAN_x4plus_anime_6B

イラストに実写用モデルを使わない

実写向けのアップスケーラーをアニメ絵に使うと、線がざらつき、肌に不要なテクスチャが乗ります。逆にアニメ用を実写に使うと、のっぺりして質感が飛びます。ここのミスマッチが「なんか汚い」の主因です。

モデルファイルは ComfyUI/models/upscale_models/ に置きます。ここに入れないとノードのプルダウンに出てきません。

denoiseはいくつが正解?

方式とベースモデルの組み合わせで変わります。ここを一律の値で回している人が多い箇所です。

組み合わせ 2回目KSamplerのdenoise
SD1.5 × モデルアップスケール 0.35〜0.45
SDXL × モデルアップスケール 0.25〜0.35
ラテントアップスケール後 0.55以上

SDXLでSD1.5と同じ0.4を使うと入れすぎになり、絵が変わります。SDXLは低めからと覚えておくと事故が減ります。

VRAMが足りないときはどうする?

一度に4倍を狙わず、段階的に上げるのが定石です。

1 1K → 2K で一度処理する

2倍にしてKSamplerを通し、いったん確定させます。

2 2K → 4K でもう一度処理する

同じ工程をもう一段。一気に4倍するよりピークVRAMが下がり、破綻も減ります。

3 それでも落ちるならタイル分割を使う

画像を分割して順に処理する方式に切り替えます。処理時間は伸びますが、VRAMの上限を回避できます。

統合ノードという選択肢

2026年には、モデルアップ・ラテントアップ・Tiled VAE・色補正を1ノードにまとめた統合系ノード(ComfyUI-HiresFix-Ultra-AllInOne など)も出ています。配線を減らしたい場合は検討の価値がありますが、中で何が起きているか分からないまま使うと調整できないので、仕組みを理解してから導入するのがおすすめです。導入手順はComfyUI Managerの使い方を参照してください。

VRAM不足そのものへの対処はCUDA out of memoryの解決法にまとめています。段階処理やタイル分割でも足りないなら、物理的にVRAMが不足している段階です。

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顔だけ荒れるときは順番を見直す

アップスケール後に顔が不自然になる場合、処理の順番が原因のことがあります。基本はベース生成 → 顔の修正 → アップスケール。顔を直す前に拡大すると、崩れたまま高精細化されてしまいます。

顔の修正についてはFaceDetailerとマスク部分修正の使い分けにまとめました。

まとめ

アップスケールで失敗する原因は、ほぼ次の3つです。①方式(モデル/ラテント)を理解していない ②アップスケーラーの絵柄ミスマッチ ③denoiseの一律運用

元絵を保ちたいならモデルアップスケール+低めのdenoise、作り込みたいならラテント+0.55以上。イラストにはアニメ用モデル。VRAMは段階処理で逃がす。この4点を押さえれば、狙った結果に寄せられます。

アップスケールしたら絵が変わってしまいます。
denoiseが高すぎるか、ラテントアップスケールを使っています。元の絵を保ったまま解像度だけ上げたい場合は、モデルアップスケールに切り替え、denoiseをSDXLなら0.25〜0.35、SD1.5なら0.35〜0.45に設定してください。
アップスケールモデルがプルダウンに出てきません。
配置先が違います。アップスケールモデルは ComfyUI/models/upscale_models/ に置く必要があります。checkpoints や loras ではありません。配置後はComfyUIの再起動、またはブラウザの再読み込みが必要です。
イラストにおすすめのアップスケーラーは?
4x-AnimeSharp または RealESRGAN_x4plus_anime_6B が定番です。汎用・実写寄りなら4x-UltraSharpV2。実写用をイラストに使うと線がざらついて肌に不要なテクスチャが乗るため、絵柄に合わせて選び分けてください。
顔の修正とアップスケール、どちらを先にやりますか?
顔の修正が先です。ベース生成 → 顔の修正 → アップスケールの順番になります。崩れた顔のまま拡大すると、崩れたまま高精細化されてしまい、後から直すのが難しくなります。
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