2026年のAI画像生成はモデルによってプロンプトの書き方が根本的に違います。SDXL系はタグを並べる呪文式(品質タグは派生モデルで違う)、FLUX.2・Qwen-Image・HiDreamは自然な文章で指示する自然文式が正解。まず自分の使うモデルに合わせるのが上達の近道です。
「同じプロンプトなのに、モデルを変えたら急に品質が落ちた」——これは書き方がモデルに合っていないのが原因です。新しいモデルほど、キーワードの羅列より、文章で状況を説明する書き方を前提にしています。この記事では、SDXL・FLUX.2・Qwen-Image・HiDreamの4系統について、プロンプトの基本構造とコピペで使える作例を、それぞれの特性に沿って解説します。
なぜ2026年はモデルごとにプロンプトの書き方が違うのか?
文章のエンコーダーが変わったからです。SDXLまではCLIP系のエンコーダーでタグの重み付けが中心でしたが、FLUX.2は大きな言語モデル(devはMistral系、kleinはQwen3)を文章のエンコーダーに使い、文章の文脈を読めるようになりました。
ネガティブプロンプトは、CFGを使うかどうかで決まります。FLUX.2 devは蒸留(guidance distillation)で学習していてCFGを使わず、kleinの蒸留版もCFG 1なのでネガティブは働きません。一方、kleinのbase(蒸留していない版)は、ComfyUI公式のテンプレートでCFG 5とネガティブの入力があります。逆にFLUX.2やQwen-Imageでは、文章で状況を説明するほど意図に忠実な画像が返ります。
【モデル別】プロンプトの基本と作例
SDXL=呪文式、FLUX.2/Qwen/HiDream=自然文式。まずこの原則を押さえたうえで、各モデルの書き方を見ていきます。
SDXL系のプロンプトはどう書く?
SDXL・SD1.5系は「品質タグ+被写体+スタイル」をカンマで区切る呪文式が基本です。品質タグとネガティブプロンプトが使えますが、効く品質タグは派生モデルで違います(Pony系はスコアタグ、Animagine XL 4.0は末尾の品質タグ=SDXLの美少女プロンプトの記事)。下は汎用の例です。
【プロンプト】
masterpiece, best quality, ultra-detailed, 8k, 1girl, silver hair, blue eyes, school uniform, cherry blossoms, soft lighting, depth of field
【ネガティブ】
lowres, bad anatomy, bad hands, missing fingers, extra digit, worst quality, low quality, jpeg artifacts, blurry, watermark, signature
FLUX.2のプロンプトはどう書く?
FLUX.2は自然な英文で情景を説明するのが正解です。devと、kleinの蒸留版はCFGを使わない(CFG 1)のでネガティブプロンプトは働きません(kleinのbaseはCFGを使う)。不要な要素は「描かせない」ではなく「肯定文で望む状態」を書きます。
A photorealistic portrait of a young woman with silver hair and blue eyes, wearing a Japanese school uniform, standing under blooming cherry blossom trees, soft natural morning light, shallow depth of field, 85mm lens, cinematic composition
Qwen-Imageのプロンプトはどう書く?
Qwen-Imageは自然文+文字の描画が強みで、Qwen-Imageのモデルカードは「特に中国語」の文字の描画を挙げています(日本語の記載は無い)。2512版では人物のリアルさと文字の描画が改善されたとしています。公式の例は、英語のプロンプトの末尾に「, Ultra HD, 4K, cinematic composition.」を添え、true CFG 4.0とネガティブプロンプトを使います。
HiDreamのプロンプトはどう書く?
HiDreamは被写体・動作・設定・スタイルを詳しく書いた自然文で本領を発揮します。公式の技術レポートの題は「Sparse Diffusion Transformer」で、文章のエンコーダーにLlama 3.1 8Bを使います(HiDream-I1)。ローカルで動かす際のVRAM要件はHiDream-O1の導入手順で解説しています。
結局どのモデルを選び、どう書けばいい?
用途で選びます。文字入り(特に中国語・英語)ならQwen、写実ならFLUX.2、アニメ・二次創作の作り込みならSDXL、という分け方が目安です。
| モデル | プロンプト方式 | ネガティブ | 得意分野 |
|---|---|---|---|
| SDXL / SD1.5 | 呪文式(タグ羅列) | 強く効く | アニメ・二次創作・LoRA活用 |
| FLUX.2 | 自然文 | dev・klein蒸留版は働かない(CFG 1)/klein baseは使える | 写実 |
| Qwen-Image | 自然文 | 使える(公式の例はtrue CFG 4.0) | 文字入り画像(特に中国語)・人物 |
| HiDream | 自然文(詳細記述) | 版による(公式の推論の例で確かめる) | 複雑なシーン |
ローカルで快適に動かすには、モデルごとに必要VRAMが変わります。GPU選びはAI画像生成のGPU/VRAM選び、環境構築が初めてならComfyUIの使い方完全入門から始めるとスムーズです。
コピペで使える作例プロンプト集
自然文式モデル(FLUX.2/Qwen/HiDream)でそのまま使える汎用テンプレートです。【 】の部分を差し替えて使ってください。
【風景・背景】
A breathtaking landscape of 【terraced rice fields at sunrise】, misty mountains in the background, golden hour lighting, ultra-detailed, wide-angle view, Ultra HD, 4k, cinematic composition
【商品・物撮り】
A professional product photo of 【a ceramic coffee mug】 on a wooden table, soft studio lighting, minimal background, shallow depth of field, high-end commercial photography
【アニメ調(SDXL推奨)】
masterpiece, best quality, anime style, 【1boy, black hair, hoodie】, city night background, neon lights, cinematic lighting
画像の品質をさらに上げるコツは?
「盛りすぎない・具体化する・光を指定する」の3点が効きます。要素を詰め込みすぎると破綻するため、主役を1〜2点に絞るのが鉄則です。
光と構図を言語化する
「soft natural light」「golden hour」「85mm lens」「cinematic composition」など、写真用語で光と構図を指定すると一気にプロっぽくなります。自然文式モデルほど効果的です。
まとめ:モデルの書き方とCFGに合わせて書く
2026年のAI画像生成は、「どのモデルか」でプロンプトの正解が変わります。SDXLはタグを並べる呪文式、FLUX.2・Qwen・HiDreamは自然文で情景を説明します。ネガティブプロンプトは、そのモデル・版がCFGを使うかで働くかが決まります。まずは手元のモデルに合わせて、この記事の作例を試してみてください。SDXLの作例なら、高価なGPUがなくてもConoHa AI Canvasでブラウザから試せます(公式の対応モデルはStable Diffusion系)。

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