【2026年版】XServer VPS クラウドを実機で検証|自動バックアップから戻すと何が戻る?性能と料金も

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提供を受けた検証について:本記事の検証には、エックスサーバー株式会社から無償提供を受けた「XServer VPS クラウド」の利用環境(VPS〈Linux〉・メモリ4GB/vCPU 4コア・ディスク50GB/1ヶ月)を使っています。記事の内容・評価は当サイトが独自に行っており、提供元の確認・承認を受けていません。

結論:自動バックアップから戻すと、確かめたファイルと設定はすべて取得時点の状態に戻りました(戻す前に書いた予測9項目がすべて的中・停止からSSH復帰まで約9分)。CPUとディスクは5回の測定で差が0.4%以内・約4%以内、回線は続けて送ると約100Mbpsです。4GBの月額(12ヶ月契約)2,068円は、ConoHa VPSより高く、さくらのVPSより安い位置です。

XServer VPS クラウドの公式サイトを見る※ 月額2,068円〜(4GB・12ヶ月契約時の月額換算・税込)/1ヶ月契約は2,480円

バックアップは、戻したときに何がどこまで戻るかを知らないと、いざというときに判断できません。当サイトが2026年9月に XServer VPS クラウドの4GBプランで実際に戻した結果と、5回測った性能、2社との料金の比較をまとめます。

目次

XServer VPS クラウドとは?通常版との違いは?

エックスサーバーのVPSのうち、最小4GBから選ぶクラウド型の系統です。通常版の XServer VPS と違い、日次の自動バックアップが標準で付きます。

公式の料金表(2026年9月27日に確認・税込)では、主なプランは次のとおりです。回線は1契約あたり最大100Mbps(オプションで拡張可能)、データ転送量は無制限です。

メモリ vCPU NVMe SSD 1ヶ月契約 12ヶ月契約(月額換算)
4GB 4コア 50GB 2,480円 2,068円
8GB 8コア 100GB 4,540円 3,784円
16GB 12コア 100GB 9,801円 8,167円

通常版の XServer VPS は2026年9月17日から新規受付を停止していましたが、10月6日に再開しました(ビジネスプランと無料VPSは引き続き停止)。公式(2026年10月7日に確認・税込)で比べると、違いは次の3点です。

  • 小さいプラン:通常版には2GB(3コア・NVMe 50GB)があり、36ヶ月契約なら月額1,265円からです。クラウドは4GBからです。
  • 契約期間と4GBの料金:クラウドの契約は1ヶ月と12ヶ月です。4GBの12ヶ月契約はクラウド2,068円・通常版2,200円でクラウドが安く、通常版だけにある36ヶ月契約なら2,035円です。
  • 自動バックアップと複数台:日次の自動バックアップ(最大7日分)とプライベートネットワークはクラウドにあり、通常版のプランには含まれません。

1台を安く長く使うなら通常版、戻せるバックアップや複数台への拡張を重視するならクラウドが向きます。

通常版 XServer VPS の料金を公式で見る※ 2GB 月額1,265円〜(36ヶ月契約時の月額換算・税込)/1ヶ月契約は1,980円

自動バックアップから戻すと何が戻る?

確かめたファイルと設定は、取得時点の状態に戻りました。取得後の書き換え・削除・新規作成は、どれも取り消されました。

公式の説明は「毎日午前3時15分から順次取得」「VPS全体を取得時点の状態に戻す」「復元前の状態へは戻せない」です。これを確かめるため、戻す前に予測を書き、目印のファイルを4つ置いてから9月27日の分で復元しました。

目印のファイル 操作 戻した後の予測 結果
A 取得の前に作る そのまま残る 予測どおり
M 取得の前に作り、後で書き換える 書き換える前の中身に戻る 予測どおり
D 取得の前に作り、後で消す 消す前の中身で戻る 予測どおり
B 取得の後に作る 無くなる 予測どおり

起動し直したこと、SSHのホスト鍵・machine-id・crontab が変わらないこと、起動直後はDockerのコンテナが止まっていることも予測どおりでした。確かめたのはこの範囲(ホームの目印と、これらの設定)で、アプリのデータベースなど他のデータは個別に試していません。VPS全体が戻るのは公式の説明で、今回の結果はそれと矛盾しませんでした。コンテナの再起動の方針を no にしていたためで、自動で上げたいなら restart の方針を決めておきます。

停止を押してからSSHがつながるまでは530〜546秒(約9分・停止、復元、起動の合計)でした。コンテナを上げると、10秒以内に外からhttpsで応答しました。

よくあるつまずき

管理画面のバックアップの一覧は日付だけで、取得の時刻は出ませんでした。何時の状態に戻るかは画面で分からないので、残したい変更がその日の取得より前に済んでいるかを確かめてから戻してください。

性能はどのくらい?5回測った結果

CPUとディスクは、週末と平日の5回で差がCPU 0.4%以内・ディスク約4%以内と安定していました。

2026年9月12日〜14日に5回(週末3回・平日の朝と夕方)、CPUは sysbench 1.0.20(各10秒)、ディスクは fio 3.36(8GiB・direct I/O・各20秒)で測りました。

項目 5回の範囲 最大と最小の差
CPU 1スレッド 5,573〜5,594 回/秒 0.36%
CPU 4スレッド 22,297〜22,344 回/秒 0.21%
ディスク 順次読み 16,972〜17,355 MiB/s 2.26%
ディスク 順次書き 9,344〜9,486 MiB/s 1.52%
ディスク ランダム読み 155,247〜158,546 IOPS 2.13%
ディスク ランダム書き 81,176〜84,446 IOPS 4.03%

順次読みの約17GB/sはVPSの中から見た値で、ホスト側のキャッシュを含む可能性があります。

回線は続けて転送すると約100Mbpsで、公式の上限どおりでした。60秒ほど間を空けた直後の1本目だけは100Mbpsを超え(Cloudflare相手に上り約122・下り約157Mbps)、約7〜10MB分早く届きました(仕組みは未確認)。

料金はConoHa・さくらと比べてどう?

4GBの月額はConoHa VPS<XServer VPS クラウド<さくらのVPSの順です。4GBより小さい構成で足りるなら、クラウドには選択肢がありません。

各社の公式(2026年9月27日確認・通常版の XServer VPS は10月7日確認・税込)で4GBを比べました。ConoHaは10月1日までの初回割引が終わった後の価格(更新時)です。

サービス 構成 1ヶ月(月払い) 12ヶ月(月額換算)
ConoHa VPS 4コア・SSD 100GB 2,189円 1,791円
XServer VPS クラウド 4コア・NVMe 50GB 2,480円 2,068円
XServer VPS(通常版) 4コア・NVMe 150GB 2,640円 2,200円
さくらのVPS(石狩) 仮想4コア・SSD 200GB・SLA対応 3,520円 3,227円(年額払い)

4GBより小さいプランは、ConoHaとさくら(512MB〜2GB)と通常版の XServer VPS(2GB)にあり、クラウドは4GBからです。

XServer VPS クラウドの料金を公式で見る※ 月額2,068円〜(4GB・12ヶ月契約時の月額換算・税込)/1ヶ月契約は2,480円

初期設定で気をつけることは?

申し込み時にSSHの鍵を登録しても、SSHはパスワード認証を受け付ける設定のままでした。自分で止める必要があります。

当サイトでは Ubuntu 24.04(9月12日)と AlmaLinux(9月27日・KUSANAGIの構成)の2回とも、鍵を登録した直後の実効設定(sshd -T)が passwordauthentication yes でした。次の設定を足して鍵だけにします。止める前に、鍵でログインできることを別の接続で確かめてください。

sudo tee /etc/ssh/sshd_config.d/01-hardening.conf <<'EOF'
PasswordAuthentication no
KbdInteractiveAuthentication no
PermitRootLogin prohibit-password
EOF
sudo sshd -t && sudo systemctl reload sshd   # Ubuntu 24.04 はサービス名が ssh

反映した後は、パスワードだけで入ろうとして断られることを確かめます。当サイトでは次の接続が Permission denied (publickey,…) で拒否され、鍵での接続は通りました(9月12日・27日)。

ssh -o PubkeyAuthentication=no -o PreferredAuthentications=password ユーザー名@VPSのIPアドレス

あわせて、管理画面のパケットフィルターでSSH(22番)の接続元を自分のIPアドレスに絞ると安全です。WordPress(KUSANAGI)のセットアップスクリプトは AlmaLinux 9.0 では選べず、9.3 で表示されました(公式の対応は AlmaLinux 8.9・9.3・CentOS Stream 9)。Dockerでアプリを公開する手順は、同じ環境で確かめたVPSでWebアプリを本番公開する方法(Docker+Nginx+SSL)にまとめています。KUSANAGIの構成でWordPressを速くする設定(キャッシュとRedis)は、同じ検証用のVPSで確かめたXServer VPS クラウドでWordPressを高速化:KUSANAGIとRedisの設定手順を実機で検証にまとめています。

作業用ユーザーの作り方・SSHを鍵だけにする設定・パケットフィルター・閉め出されたときの戻し方までの手順は、XServer VPS クラウドの初期設定|SSH鍵を登録してもパスワード認証は有効?にまとめました。

まとめ

自動バックアップはVPS全体を取得時点へ戻す機能(公式)で、当サイトが確かめた9項目もすべて予測どおりでした。性能は5回の測定で安定し、料金は4GBでConoHaとさくらの間です。4GB以上を使い、戻し方まで分かったうえで選びたい人に向きます。2社との違いはさくら・ConoHa・XServerのVPS比較、選ぶときの確認点はVPS選びで後悔しない5つのチェックポイントで整理しています。

XServer VPS クラウドの公式サイトを見る※ 月額2,068円〜(4GB・12ヶ月契約時の月額換算・税込)/1ヶ月契約は2,480円

よくある質問

XServer VPS クラウドの自動バックアップは何日分残りますか?
公式では1日1回・最大7日分です。当サイトの管理画面でも、2026年9月21日〜27日の7日分が一覧に並んでいました。
特定のファイルだけをバックアップから戻せますか?
できません。公式の説明どおり、復元はVPS全体を取得時点に戻す機能です。ファイル単位で戻したいなら、別にファイルのバックアップを取っておく必要があります。
通常版の XServer VPS は申し込めますか?
申し込めます。2026年9月17日から新規受付を停止していましたが、10月6日に再開しました(公式・ビジネスプランと無料VPSは引き続き停止)。2GBプランや36ヶ月契約があるのは通常版、日次の自動バックアップが標準で付くのはクラウドです。
回線の速さは100Mbpsで足りますか?
公式の上限は1契約あたり最大100Mbps(オプションで拡張可能)で、当サイトの測定でも続けて送ると約100Mbpsでした。大きなファイルを頻繁に配るなら、上限を前提に見積もってください。
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この記事を書いた人

ITインフラエンジニア歴12年、クラウド(AWSがメイン、一部Azure)の実務は4年目(いずれも2026年時点)。社会人向けの3DCGスクールを2026年9月に卒業。Windows 11 + RTX 4070 Ti SUPER の自宅環境で実際に手を動かしながら、インフラ・クラウド・AI・3DCGの技術記事を書いています。

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