BTOが届いたら、まず初期不良対応期間のうちに全部動かして確認すること。この期間は販売店ごとに設定されており、多くは到着から7〜14日です。過ぎると交換ではなく修理対応になります。「週末にゆっくり set up しよう」で期間を溶かすのが一番もったいないパターンです。
新しいマシンが届いたら真っ先にゲームや生成AIを回したくなりますが、順番を間違えると損をします。この記事では、初期不良期間という時限を軸に、開封から実運用までを最短で終わらせる手順をまとめます。
なぜ最初の1週間が重要なのか?
BTOには初期不良対応期間があり、この間に申告すれば交換や返品といった手厚い対応を受けられます。多くの販売店で到着後7〜14日程度、たとえばパソコンショップSEVENでは到着日から14日間(延長保証の申込みがあれば31日間)と定められています。
期間を過ぎると「修理」になる
初期不良期間を過ぎた不具合は、多くの場合そのまま修理対応に切り替わります。手元にマシンが無い期間が発生し、初期不良として扱われる場合より確実に手間が増えます。期間内に全機能を触っておくことが、実質的な自衛策です。
開封時に確認することは?
輸送でぶつけられた形跡がないか確認します。凹みがあれば、電源を入れる前に写真を撮っておいてください。後から申告する際の材料になります。
電源ケーブル、マニュアル、納品書、余りのネジ類、ドライバCDやUSBなど。納品書は保証手続きで必要になるので、この時点で保管場所を決めます。
輸送の振動でケーブルやカードが緩んでいないかを確認します。重量のあるGPUは特に見ておく価値があります。開封して見るだけなら保証には影響しません(パーツを外す場合は事前に規約を確認してください)。
初日にやる動作確認チェックリスト
ここを済ませないと初期不良かどうかの判断ができません。順番に潰します。
| 確認項目 | 見るところ |
|---|---|
| 起動・BIOS認識 | CPU・メモリ容量・ストレージが表示どおりか |
| 全ポートの通電 | USB全口・LAN・音声・映像出力を1つずつ |
| ストレージ枚数 | 注文した本数・容量が全部見えているか |
| メモリ容量 | タスクマネージャーで実装容量を確認 |
| GPU認識 | デバイスマネージャーとタスクマネージャー |
| 異音 | ファンのカラカラ音・コイル鳴き |
| 高負荷時の安定性 | 30分程度の負荷テストで落ちないか |
USBポートは全部挿して確認する
「1つだけ死んでいた」は数か月後に気づくことが多い不具合です。そのときには初期不良期間を過ぎています。面倒でも初日に全口を試してください。
生成AI・3DCG用途なら追加で見るところ
常用の前に、長時間の高負荷に耐えるかを確認しておきます。ゲームと違い、これらの用途はGPUを平坦に100%で回し続けるためです。
- 30分〜1時間の連続負荷で温度が頭打ちになるか——上がり続けるなら冷却に問題があります。
- クロックが落ちていないか——落ちるならサーマルスロットリングです。判定方法はGPUの夏の熱対策にまとめました。
- 負荷をかけた瞬間に落ちないか——電源容量の疑いがあります(PCが落ちる原因の切り分け)。
この3つは初期不良期間内に確認しておくべき項目です。「使い込んでから発覚した」では対応の選択肢が狭まります。
Windowsの初期設定で先にやるべきことは?
「更新なし」と出るまで再起動を繰り返します。ここを飛ばすと、後で不具合が出たときに切り分けができません。
出荷時のドライバは古いことが多いです。NVIDIAなら公式から入れ直します。生成AI用途ではドライバのバージョンが動作を左右することがあります。
初期状態ではバランスになっていることがあり、性能が出ない原因になります。
USBメモリに作成しておきます。トラブル時の復旧手段が無い状態を早めに脱しておくと、後で助かります。
データ移行はいつやる?
動作確認が終わってからです。順番を逆にすると、初期不良で交換になったときに移行作業が丸ごと無駄になります。
3DCGや生成AI環境では、モデルファイルやキャッシュが数百GB規模になることも珍しくありません。移行に時間がかかるぶん、確認を先に済ませておく価値は大きいです。
まとめ
やる順番はこれだけです。①外観と付属品の確認 → ②全機能の動作確認(初期不良期間内に)→ ③Windows UpdateとGPUドライバ → ④回復ドライブ作成 → ⑤データ移行。
ポイントは、楽しい作業(環境構築)より先に、期限のある作業(動作確認)を終わらせることです。初期不良期間は7〜14日しかありません。

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