Blender 4.xは完全無料で商用ソフトに匹敵する3DCGツール。インストールから初期設定・初モデリング・レンダリングまでを一気通貫で解説する。
「Blenderを触ってみたいけど何から始めればいい?」そんな初心者に向けて、Blender 4.x(保守が続く4.5 LTS)で最初にやっておきたい初期設定を済ませ、最初の3D作品を完成させるまでを解説する。
バージョンについて
2026年10月時点の最新はBlender 5.2 LTS。4.5 LTSも修正版の提供が続いている(4.5.14・2026年9月15日。公式のLTSの頁)。この記事の手順と画面の名前は4.x(4.5)のもの。どちらを入れるかは4.5と5.2のどちらへ上げるかで比べている。
Blender 4.xの動作要件と推奨PCスペック
Blenderの快適さはGPU性能に大きく依存する。CyclesレンダーではGPUの世代とVRAMが速度を左右する。
| 項目 | 公式の最小 | 公式の推奨 |
|---|---|---|
| CPU | 4コア(SSE4.2対応) | 8コア |
| RAM | 8GB | 32GB |
| GPU | VRAM 2GB(OpenGL 4.3・Vulkan 1.3) | VRAM 8GB |
| OS | Windows 8.1(64bit)/macOS 13(Apple Silicon) | Windows 11/macOS 26 |
出典はBlender公式の動作要件(2026年10月11日に確認した頁の値)。この頁のmacOSの欄は5.0以降の要件で、同じ頁の注記によると、Intel MacとmacOS 11.2に対応するのは4.5 LTSが最後。GPUはNVIDIAならGeForce 900以降、AMDはGCN第4世代以降、IntelはKaby Lake以降が対象。
GPUはNVIDIA以外でも使える
CyclesのGPUレンダリングはNVIDIA(CUDA/OptiX)・AMD(HIP)・Intel(oneAPI)・Apple Silicon(Metal)に対応する(Blender公式マニュアル)。OptiXはNVIDIA専用。当サイトの目安では、スペック不足ならVRAM 8GBのRTX 5060以上を選び、3DCG・ローカルAI向けBTOパソコンの選び方(RTX 5070 Ti)で構成を確認しよう。液タブやモニターまで含めて揃えるならクリエイター機材一式ガイドに優先順位をまとめている。
ダウンロードとインストール手順
blender.org/download/ にアクセス。OS自動判定で最適版が表示される。トップに出るのは最新の5.x なので、この記事と同じ4.xにするなら「LTS」の頁から4.5 LTSを選ぶ。
Windowsはインストーラー(.msi)かzipを選べる。インストーラーはスタートメニューへの登録と.blendファイルの関連付けまで行う(管理者権限が要る)。CPUに合う版(x64/arm64)を選ぶこと。初回起動の画面(クイックセットアップ)の「Language」でJapanese - 日本語を選べば日本語化は完了。
最初にやる初期設定5項目
A(全選択)→X→「削除」で初期オブジェクトを消去。「ファイル>デフォルト>起動ファイルを保存」で次回からまっさらにスタート。
ビューポート右上の「オーバーレイ」→「統計」をON(オブジェクト数と頂点・辺・面の数が出る)。メモリ使用量はステータスバーを右クリック→「システムメモリ」で表示できる。
「編集>プリファレンス>システム」の「Cyclesレンダーデバイス」で、NVIDIAならOptiX(またはCUDA)、AMDならHIP、IntelならoneAPI、MacならMetalを選ぶ。続けてプロパティの「レンダー」で「レンダーエンジン」をCycles、「デバイス」をGPU演算にする(こちらはシーンごとの設定)。
「最大サンプル数」を既定の4096から256に下げる。「デノイズ」は既定でON。デノイザーの既定はOpenImageDenoiseで、公式マニュアルは「たいてい最も高画質」としている。NVIDIAならOptiXも選べる。
ビュー変換がAgXになっていることを確認。白飛びを抑えたシネマティックなライティングを実現。
必須ショートカットと初めてのモデリング
| 操作 | キー | 覚え方 |
|---|---|---|
| 移動 | G | Grab。G→Xで横軸固定 |
| 拡大縮小 | S | Scale |
| 回転 | R | Rotate。R→Zで縦軸回転 |
| モード切替 | Tab | オブジェクト⇔編集モード |
| 押し出し | E | Extrude。面を引っ張り成形 |
| 面取り | Ctrl+B | Bevel。角を滑らかに削る |
Shift+Aでメッシュ追加→Tabで編集モード→E(押し出し)とCtrl+B(ベベル)で机やコップが作れる。サブディビジョンサーフェスを適用すれば一瞬で滑らかな曲面に変貌する。
まとめ:レンダリングで作品を完成させよう
マテリアルプロパティでベースカラーと粗さを設定し、Shift+Aでライトを配置。カメラを追加してテンキー0でカメラ視点にし、Nキー→「ビュー」タブの「カメラをビューに」をONにすると、視点を動かして構図を決められる。F12でレンダリング。Cyclesはデノイズが既定でONなので、サンプル数を抑えて残ったノイズはデノイザーが減らす。仕上がりが粗いと感じたらサンプル数を上げればよい。
本記事のCycles+AgX+ショートカットは、キャラクターモデリングやGeometry Nodesなど上級チュートリアルの土台になる。まずは身近な物から始めよう。
Blender 4.xは本当に完全無料ですか?▼
NVIDIA GPU以外でも使えますか?▼
Blender 4.xの日本語化の方法は?▼
Japanese - 日本語を選ぶだけです。あとから変えるときは「Edit>Preferences>Interface」の「Language」です。

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