VPSにOllamaを入れると、手元(VPS)のモデルなら外部のAIサービスにデータを送らずに、自分で管理するサーバーでLLMを動かせます。ConoHa VPSなら時間課金で試せ、12GBプランは13.2円/時です(2026年10月11日確認)。OllamaのAPI(11434番)は認証が無いので外へ開けず、Open WebUIはSSHのトンネル越しに自分だけで使う形にします。
VPSにOllamaとOpen WebUIを入れて、ブラウザで使える自分用のAIチャットを作る手順をまとめます。プランの選び方、外に開けるポートを最小にする設定、つまずきやすい所まで、Ollama・Open WebUI・Docker・ConoHaの公式の情報で確かめた内容(2026年10月11日確認)です。
なぜローカルLLMをVPSで動かすのか?
ChatGPTやClaudeなどのAPIは便利ですが、使った分の課金があり、送った内容は外部のサービスで処理されます。VPSでOllamaを動かせば、外部のAIサービスに送らずに使え、料金はVPSの料金だけです。自宅のPCを24時間つけておかなくても、どこからでも使えます。
ただし、OllamaにはOllamaのクラウドで動くモデルもあり、それを使うと入力と応答はOllamaのサービスで処理されます(OllamaのFAQ)。手元のモデルだけを使うなら、環境変数OLLAMA_NO_CLOUD=1などでクラウドの機能を切れます(切るとログにOllama cloud disabled: trueと出ます)。また、VPSはConoHaなどの事業者のサーバーなので、自宅のPCの中と同じではありません。また、ConoHa VPSのプランにGPUは無く、CPUで推論することになります。速さはCPUとモデルで大きく変わるので、まず小さいモデルを時間課金で試すのが確実です。
どのくらいのメモリが要る?
モデルのファイルの大きさに、OSとOpen WebUIの分の余裕を足したメモリが要ります。ファイルの大きさはOllamaの公式ライブラリで確かめられます。
| モデル(Ollamaの名前) | ファイルの大きさ(公式) | ConoHa VPSのプランの目安 |
|---|---|---|
| gemma3:4b | 3.4GB | 12GB(13.2円/時) |
| llama3.1:8b | 4.9GB | 12GB(13.2円/時) |
| gemma4:12b | 7.7〜8.0GB | 12GB(余裕は少ない)か24GB |
| gpt-oss:20b | 14GB | 24GB(24.2円/時) |
| gemma4:26b | 16〜19GB | 24GB(余裕は少ない)か48GB |
ファイルの大きさは2026年10月11日に公式のライブラリで確かめた値で、プランの目安は「ファイルの大きさにOSとOpen WebUIの分を足して収まるか」で当サイトが付けたものです。ConoHa VPSのメモリのプランは512MB・1GB・2GB・4GB・12GB・24GB・48GB・96GB・128GBで、8GBや16GBのプランはありません(ConoHa VPSの公式の料金表)。4GBプランは6.6円/時と安いものの、OSとOpen WebUIを足すと3.4GBのモデルでも余裕がほとんどありません。
ConoHa VPSを選ぶ理由は?
時間課金は1時間単位の課金で月額の上限があり、最低利用期間がありません(公式)。12GBプランを3時間使って試しても約40円です。続けて使うと決めたら、長期の「まとめトク」(一括前払い・途中解約不可)も選べます。
1GB以上のプランなら、コントロールパネルからデータ移行なしでプランを上げ下げできます(公式)。小さいモデルで始めて、足りなければ24GBへ、という使い方ができます。
ConoHaのGPUサーバーにはNVIDIA L4(24GB)のプランがあります(60.5円/時から・2026年10月11日確認。H100は提供終了)。VPSのプラン変更ではなく別のサービスとして申し込みます。GPUでの構築はVPSにDockerでComfyUIを動かす方法(ConoHa L4)で書いています。
どんな構成にする?(外に開けるのはSSHだけ)
Ollamaは既定のまま127.0.0.1で待ち受け、Open WebUIはサーバーの中で動かし、手元のPCからはSSHのトンネルで使います。
| 部品 | 待ち受け | 外(インターネット)から |
|---|---|---|
| SSH | 22番(変えたならそのポート) | 許可する(唯一) |
| Ollama | 127.0.0.1:11434(既定) | 開けない |
| Open WebUI | 8080番(ホストのネットワークで起動) | 開けない(SSHのトンネルで使う) |
OllamaのAPIは認証が無い
Ollamaの公式ドキュメントによると、ローカルのAPI(localhost:11434)は認証を必要としません。OLLAMA_HOST=0.0.0.0にして11434番を外へ開けると、そのポートに届く誰でもモデルを動かせる状態になります。
また、Dockerの公式ドキュメントによると、Dockerで-pを使ってコンテナのポートを公開すると、その通信はufwの設定を通る前に振り分けられます。ufwで閉じたつもりのポートが外から届くことがあるので、この記事ではOpen WebUIを-pで公開せず、ホストのネットワークで起動します。
構築手順:OllamaのインストールからOpen WebUIまで
ステップ1:VPSを作って初期設定する
ConoHa VPSでUbuntu 24.04、Open WebUIも同じサーバーで動かすなら12GBプランを選びます。SSHの鍵の設定やポートの変更などの初期設定はConoHa VPS×Ubuntu 24.04の初期設定で書いています。終わったらパッケージを更新します。
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
ステップ2:ファイアウォールでSSHだけを許可する
ufwでSSHだけを許可して有効にします。SSHのポートを変えた場合は、OpenSSH(22番)の代わりにそのポート番号を許可してください。ConoHa側のセキュリティグループも、SSHのポートだけを許可する設定にしておきます。
sudo ufw allow OpenSSH
sudo ufw enable
sudo ufw status
ステップ3:Ollamaをインストールする
公式のスクリプトでインストールします(Ollamaの公式ドキュメント)。
curl -fsSL https://ollama.com/install.sh | sh
sudo systemctl status ollamaで「active (running)」と出れば動いています。OllamaのFAQのとおり、Ollamaは既定で127.0.0.1の11434番で待ち受けます。この記事の構成ではOLLAMA_HOSTは変えません。
ステップ4:モデルを入れて試す
ollama run gemma3:4b
初回はモデルをダウンロードしてから、ターミナルで対話が始まります。別のターミナルでollama psを実行すると、読み込まれたモデルと、どこに載ったか(GPUの無いVPSでは「100% CPU」=メモリに載った)を確かめられます(OllamaのFAQ)。
ステップ5:Open WebUIを起動する
Dockerを入れて、Open WebUIの公式READMEにある「ホストのネットワーク」で起動する方法を使います。コンテナからOllamaに127.0.0.1:11434で届き、Open WebUIは8080番で待ち受けます。
sudo apt install docker.io -y
sudo docker run -d --network=host -v open-webui:/app/backend/data -e OLLAMA_BASE_URL=http://127.0.0.1:11434 --name open-webui --restart always ghcr.io/open-webui/open-webui:main
8080番はステップ2のufwで外から閉じたままです(-pで公開していないので、ufwの設定がそのまま効きます)。
手元のPCのブラウザでhttp://VPSのIPアドレス:8080を開き、つながらない(時間切れになる)ことを確かめておくと安心です。IPv6のアドレスも割り当てられているなら、そちらも同じように確かめます。
ステップ6:SSHのトンネルで開き、最初に管理者を作る
手元のPCで次のコマンドを実行し、つないだままブラウザでhttp://localhost:8080を開きます(SSHのポートを変えた場合は-p ポート番号を足します)。
ssh -L 8080:127.0.0.1:8080 ユーザー名@VPSのIPアドレス
最初の画面で作るアカウントが管理者になります(Open WebUIの公式の手順)。管理者を作ると新しい登録は自動で止まるので、起動したらすぐに自分のアカウントを作ってください。
まとめ:外に開けずに使う自分用のAIサーバー
VPSにOllamaとOpen WebUIを入れれば、外部のAIサービスのAPIに送らずに使える自分用のAIチャットを作れます。ポイントは、Ollamaは127.0.0.1のまま・11434番は開けない・Open WebUIはSSHのトンネルで使うことと、モデルの大きさに合うメモリのプランを選ぶことです。ConoHa VPSなら時間課金で、12GBプランを数時間だけ借りて試せます。
ConoHa VPSで自分だけのAIサーバーを構築する
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※ 初期費用0円・時間課金なら最低利用期間なし(まとめトクは一括前払い・途中解約不可)
GPUの無いVPS(CPUだけ)でOllamaは実用的ですか?▼
Ollamaのポート(11434)を開けて外から使ってもいいですか?▼
Open WebUIからOllamaにつながらない場合は?▼
--network=hostで起動し、OLLAMA_BASE_URLをhttp://127.0.0.1:11434にすると直ります(このときのポートは8080)。Ollamaが動いているかはollama psで、Open WebUIのログはsudo docker logs open-webuiで確かめます。モデルの読み込み中にメモリ不足で落ちる場合は?▼

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