【2026年版】ComfyUIを複数インスタンスで動かす|モデル127GBを共有してディスクを増やさない設定

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comfyui multi instance shared models 2026
🖥️ インフラエンジニア12年目
💾 検証機のモデル置き場 127GB・58ファイルで実測
📝 Tech Otaku Lab運営

ComfyUI を Desktop版とソース版で2つ持っても、モデルまで2セット持たずに済む仕組みが用意されている。共有のやり方は2つあり、--base-directory で丸ごと向ける方法と、extra_model_paths.yaml でフォルダ単位に向ける方法だ。ただし Desktop版だけは設定ファイルの名前も置き場所も違う。ここを知らずに extra_model_paths.yaml を作ると、いつまでも読まれない。

目次

なぜ複数インスタンスを立てるのか?

いちばん多い理由はバージョンを分けたいから。新しいモデルは新しい ComfyUI を要求するが、動いているワークフローは壊したくない。検証機もDesktop版(アプリ 0.9.1.0)とソース版(コア 0.3.76)が同居している。

カスタムノードの相性を切り分けたいときも同じで、片方を素の状態に保つと壊れたのがノードか本体かを1回の起動で判別できる。

同時に起動するには何が要る?

要るのはポートをずらすこと。既定は 8188 なので、そのままでは2つ目がぶつかる。

ソース版の comfy/cli_args.py では --port の既定が 8188--listen127.0.0.1 と宣言されている。2つ目はこう起動する。

python main.py --port 8189

GPUが複数あるなら --cuda-device で分ける(ヘルプいわく「他のデバイスは見えなくなる」)。GPU1枚なら2つ同時に生成するとVRAMを取り合うので、起動は同時でも生成は片方ずつが現実的だ。

モデルを共有する方法は2つある

丸ごと共有するか、フォルダ単位で共有するか。先に試すべきは前者だ。

–base-directory extra_model_paths.yaml
指定するもの 起動引数1つ YAMLファイル
共有範囲 models・custom_nodes・input・output・temp・user をまとめて フォルダ種別ごとに指定
向いている場面 2つを同じ内容で使いたい モデルだけ共有し出力は分けたい

--base-directory のヘルプは「models、custom_nodes、input、output、temp、user の各ディレクトリの基準を設定する」。YAMLを書かずに1行で済む。出力だけ分けたいなら --output-directory で上書きできる。

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Desktop版だけ設定ファイルの名前が違う

Desktop版が読むのは extra_model_paths.yaml ではないextra_models_config.yaml という別名のファイルだ。

置き場所も ComfyUI のフォルダではない。

OS Desktop版の設定ファイル
Windows C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\ComfyUI\extra_models_config.yaml
macOS ~/Library/Application Support/ComfyUI/extra_models_config.yaml

検証機で実際に開くと、インストール時に自動生成された内容が入っていた。全文はこうで、パスは環境ごとに変わる。comfyui: ではなく comfyui_desktop: というキーを使う点に注意。

# ComfyUI extra_model_paths.yaml for win32
comfyui_desktop:
  is_default: "true"
  custom_nodes: custom_nodes/
  download_model_base: models
  base_path: D:\ComfyDesktop
desktop_extensions:
  custom_nodes: (Desktop同梱ノードのパス)

この自動生成分を消して上書きしない。Desktop はここに自分のデータ置き場を書いている。共有設定を足したいときはセクションを追記する形にして、先にファイルをコピーしてバックアップを取る。1行目のコメントが extra_model_paths.yaml と名乗っているのも混乱の元だが、実ファイル名は extra_models_config.yaml だ。

これは公式の記載だけでなくアプリの実体を走査しても裏が取れるextra_models_config.yaml はアプリ本体(app.asar)とUI翻訳を含む57ファイルに出てくるが、extra_model_paths.yaml は同梱の Python 側(main.py.example)に出てくる。2つは競合ではなく、Electron のアプリ層と Python のコア層で担当が違う。生成ファイルの1行目が紛らわしいのはこのためだ。

編集後は再起動が必要。公式も「保存後は変更を反映するために ComfyUI を再起動する必要がある」と繰り返し書いている。

共有できるフォルダの種類は?

ソース版の folder_paths.py に登録されているキーは21種類だった。

checkpoints / loras / vae / controlnet / diffusion_models / text_encoders / clip_vision / embeddings / upscale_models などに加え、custom_nodes も対象に入る。

同梱の extra_model_paths.yaml.example には、1キーに複数パスを縦棒(|)で並べる例も載っている。diffusion_modelsmodels/unet を、text_encoders に旧来の models/clip/ を併記する形だ。昔のフォルダ構成のままでも拾える

実際どれくらい効くのか

検証機の中央モデル置き場は合計127GB・58ファイルだった。2セット持てばそのまま倍になる。

フォルダ 実測サイズ
diffusion_models 58GB
checkpoints 25GB
text_encoders 17GB
unet 11GB
loras 11GB
clip_vision / controlnet / vae ほか 約6GB

58ファイルで127GBになるのは動画生成系が1本で数十GBあるからだ。あとで消せばいい規模ではないので、2つ目を入れる前に共有設定を決めておく。

実機で確認した範囲:ソース版 ComfyUI 0.3.76comfyui_version.py)と Desktop版アプリ 0.9.1.0(実行ファイルのバージョン情報)が同居していること、AppData\Roaming\ComfyUI\extra_models_config.yaml が実在してインストール時の内容が入っていること、folder_paths.py の登録キーが21種類あること、--port--base-directory--cuda-device のヘルプ文、中央モデル置き場の容量(du の実測)。
2インスタンスの同時起動と共有設定の動作確認は行っていない。ソース版に仮想環境が無く、検証機の Python の torch は CPU 版のため、起動確認には環境構築が要る。稼働中の127GB環境を触る判断もしなかった。手順と再起動要否は ComfyUI 公式ドキュメントの記載による。なお 8188・8189 が空いていることは確認済み。

よくある質問

extra_model_paths.yaml を作ったのに読まれません
Desktop版を使っている可能性が高いです。Desktop版が読むのは extra_models_config.yaml(AppData\Roaming\ComfyUI 配下)で、ソース版・Portable版とはファイル名も場所も違います。
2つ同時に起動できません
既定ポート 8188 がぶつかっています。2つ目を --port 8189 のように別ポートで起動してください。GPUが複数あるなら --cuda-device で割り当ても分けられます。
出力フォルダだけは分けたいのですが
--base-directory でまとめて共有したうえで、--output-directory を足してください。ヘルプに「–base-directory を上書きする」と明記されています。input・temp・user も同様の個別指定があります。
シンボリックリンクで共有してはいけませんか
ComfyUI が公式に用意しているのは設定ファイルと起動引数です。リンクはOSやバックアップツールの挙動に左右されるので、公式の方法で足りるならそちらが安全です。

まとめ:2つ目を入れる前に置き場所を決める

  • 同時起動はポートをずらすだけ(既定 8188)
  • 共有はまず --base-directoryYAMLを書かずに済む
  • 細かく分けたいときだけ extra_model_paths.yaml
  • 🔴 Desktop版は extra_models_config.yaml(AppData\Roaming\ComfyUI)。自動生成分を消さない
  • 共有できるフォルダ種別は21種類。custom_nodes も含む
  • 編集後は再起動が要る

導入そのものからやり直すなら入門記事へ(ComfyUIの使い方完全入門)。GPUが認識されない側の問題は別記事にまとめてある(GPUが使われないときの対処)。

GPU不要でComfyUIを始める|ConoHa AI Canvas※ ローカルに127GBを置きたくない場合の選択肢です
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この記事を書いた人

ITインフラエンジニア歴12年。クラウド(AWSがメイン、一部Azure)の実務は3年目。並行して社会人向けの3DCGスクールに在学中。Windows 11 + RTX 4070 Ti SUPER の自宅環境で実際に手を動かしながら、インフラ・クラウド・AI・3DCGの技術記事を書いています。

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