AWS無料枠2025まとめ(AWS Free Tier Guide):できること・注意点・安全な使い方
AWSの無料利用枠(AWS Free Tier)は、クラウドを学び始める人にとって最適なスタートラインです。
私自身も初めてAWSを触ったときにこのFree Tierを使ってWebアプリを立ち上げましたが、
「無料だと思っていたのに翌月100ドルの請求がきた」 という苦い経験もあります。
この記事では、2025年時点のAWS無料枠(AWS Free Tier)の最新情報と、
無料で安全に使うための設定方法・注意点をまとめます。
私自身も初めてAWSを触ったときにこのFree Tierを使ってWebアプリを立ち上げましたが、
「無料だと思っていたのに翌月100ドルの請求がきた」 という苦い経験もあります。
この記事では、2025年時点のAWS無料枠(AWS Free Tier)の最新情報と、
無料で安全に使うための設定方法・注意点をまとめます。
目次
AWS無料枠(AWS Free Tier)の3つのタイプ
AWSの無料枠は大きく3種類に分類されます。それぞれの特徴を理解しておくと、無駄な課金を避けられます。
12か月無料 1. 12か月無料枠(12-Month Free Tier)
- AWSアカウント作成から12か月間有効
- 主な対象サービス:
- EC2 (t2.micro / t3.micro):750時間/月(常時稼働1台分)
- S3:5GBまで
- RDS:db.t2.micro 750時間/月+20GBストレージ
💡 注意点
- EC2を停止してもEBSは課金対象。
- 複数リージョンで同時起動すると無料時間を超えやすい。
常時無料 2. 常時無料枠(Always Free)
- 利用期間に制限なし
- 主なサービス:
- Lambda:100万リクエスト/月まで無料
- DynamoDB:25GBまで無料
- CloudWatch:10カスタムメトリクス無料
📘 おすすめの使い方
小規模API・バッチ処理・Slack通知Botなどは、このFree Tierで十分。
トライアル 3. トライアル枠(Trial Free Tier)
- 特定サービスを短期間だけ試せる枠
- 代表例:
- SageMaker:2か月間無料
- Rekognition:5,000画像まで無料
AI・画像認識などを試すには最適です。
無料枠でできることと制限
| 目的 | サービス | 無料範囲 |
|---|---|---|
| Webアプリ構築 | EC2 / S3 / RDS | 1台構成まで無料 |
| API試作 | Lambda / API Gateway / DynamoDB | 低トラフィックまで無料 |
| 学習環境 | Cloud9 / S3 | 開発・検証OK |
| IaC検証 | CloudFormation / CDK | 無料(構築リソースのみ課金) |
課金が発生しやすいポイント
⚠️ これらのサービスは特に注意!
| サービス | よくある課金原因 | 対策 |
|---|---|---|
| EBS | ボリューム残存 | 使わないボリュームを削除 |
| CloudWatch Logs | ログ転送量 | 保持期間を短く設定 |
| S3 | リクエスト超過・転送量 | 整理+リージョン確認 |
| ALB / NLB | 常時起動 | テスト後に削除 |
安全にAWS無料枠を使うためのコツ
1 予算アラートを設定(Budget Alert)
Billing → Budgets → Create Budget で上限を設定します。
- 例:¥1,000/月を上限に通知
- 50%、80%、100%時にメールを送信
- キーワード:AWS Free Tier Budget
📘 CLIでも設定可能
aws budgets create-budget \
--account-id 123456789012 \
--budget-name "FreeTierBudget" \
--budget-type COST \
--budget-limit Amount=1000,Unit=USD \
--time-unit MONTHLY
2 不要リソースの削除
停止ではなく削除。無料枠を維持するなら 「EBS」「Elastic IP」「ALB」 の残留を確認。
aws ec2 describe-volumes --query "Volumes[].Size"
aws s3 ls
aws rds describe-db-instances
3 Free Tier ダッシュボードの活用
- AWS Billing Console → Free Tier Usage
- 無料枠の使用率をリアルタイムで確認
- 「サービス別グラフ」をチェック
実体験からのアドバイス
私の所属チームでは新人研修のAWS環境で、RDSのスナップショット残し忘れにより全員が課金されました。Cost Explorerの反映が遅いため、週1の棚卸しが安心です。
私個人でも、S3の転送量超過で100ドル請求された経験があります。この失敗以降、Budgetsアラート+自動削除スクリプトを必ず導入しています。
まとめ
AWS無料枠を安全に使うための3つのポイント
- 予算アラートで超過防止
- リソースは停止ではなく削除
- 定期確認を習慣化
AWS無料枠(AWS Free Tier)は、学習にもPoCにも使える最良の環境です。ただし、「無料=安心」ではありません。
安全に使えば、AWSの全体像を無料で体験できます。

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